ハイブリッドカーは内燃式エンジンが電気モーターのアシストを得ることで、低燃費・低排出ガスを実現させている。だがレクサスがハイブリッドカーをラインアップしているのは、単に"エコ"だからではない。レクサス・ハイブリッド・ドライブの技術を用いた「異次元の走行性能」と「静粛性」という新しい動力源としての個性を提供している。そしてそれらのハイブリッドモデルもCPOでは選ぶことが可能だ。
まずは各モデルを簡単にだが解説しておくと、06年3月から発売を開始したGS450hは、3.5ℓ V6直噴エンジンと電気モーターを採用したモデル。ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御する「NAVI・AI-AVS」を装備することで操縦性・走行安定性をより高め、FRにこだわっていることもGS450hの特徴だと言えよう。ハイブリッドモデルとして2台目となるのがLSで、登場は07年5月。その圧倒的なクオリティで世界の自動車メーカーをさらにリードすることに成功した。
09年1月にはRXにもハイブリッドモデルRX 450hが誕生。GS同様3.5ℓ V6エンジンだがアトキンソンサイクルを初めて採用している。車両重量は2tを超えるヘビー級だがAWDモデルは10・15モード走行燃費18.8㎞/ℓ、2WDは19.4㎞/ℓ(国土交通省審査値)を実現。SUV譲りの使い勝手の良さと、セダンのように上質かつスポーティな走りを持ち、そしてエコなのだ。
CPOではGS450hは300万円台から、RX450hは500万円台から狙える。大雑把な中古車相場観は両車、新車時価格に対して1年10%弱の下落と見ていいだろう。あとは年式、走行距離、グレード、ボディカラーなどに応じて設定価格は変動する。CPO相場から分析するにGS450hではパールマイカが、RX450hではホワイトが現在の人気色のようだ。
CPOでは厳選された車両のみ(すべての下取り車がCPOになるわけではない)が販売されている。しかも充実した保証のみならず、新車時同等のアフターサービスが受けられる。一般的には走行距離が中古車品質の目安になりがちだがCPOではさほど関係ない、とさえ言えよう。個人的には多少走行距離が多めでも高級グレードで、割安に価格設定されているCPO車両に魅力を感じる。前述した性能を有しているハイブリッドモデルでそういった個体を見つけられればそれは相当ラッキーだと言えるだろう。

ナビ画面を使ったエネルギーモニターでは動力の動きや状況が一目で分かるようになっている(写真はLS600hL)

現在LS600hに搭載されているのは5ℓ V8エンジンで、それと165kw(224㎰)の高出力モーターを組み合わせ、12.2㎞/ℓ(10・15モード)という好燃費を達成している

レクサスが採用する小型で信頼性も高いニッケル水素バッテリー。年々開発が進み、そのサイズは小型化が進んでいるため、LSはトランクルーム、RXは後席シート下に目立たぬよう格納されている

LSをはじめ、RXやGSも現在は最新のCVT(電子式無段変速機)を採用。燃費性能だけでなく静粛性やスムースな加速性能がどのモデルでも味わうことができる
'06 ~
GS Hybrid


06年に登場した後、07年10月には上質な乗り心地、安定した旋回性能を支えるアクティブスタビライザ-サスペンションシステムの制御を一新。08年1月にはバッテリーの搭載位置を変更することで、トランク容量を最大40ℓアップさせた。09年8月、HDDナビは通信で地図更新が可能になったほか、携帯型音楽プレーヤーのUSB端子も標準装備化。フロントグリルやリアランプを意匠変更し、新デザインの18インチアルミホイールを設定。個性を強めた
- USED CAR MARKET PRICE
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GS450h 3,900,000~6,400,000yen
'09 ~
RX Hybrid


09年1月から販売が開始されたRX450h。3.5ℓV6エンジンのほかに前後に電気モーターを搭載するが、09年9月にはリアモーターを搭載しない2WD(FF)グレードを新設定。また「平成22年度燃費基準+25%」を達成、「平成17年度基準排出ガス75%低減レベル」認定を取得し、環境対応車普及促進税制により自動車取得税と自動車重量税が免税(100%減税)され「環境対応車 普及促進対策費補助金」の対象車にもなった
- USED CAR MARKET PRICE
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RX450h 4,800,000~6,200,000yen