都会のアスファルトが似合う
“ちょっと不良”なバイクたち
2輪スポーツには2つの大きな流派がある。一つはMotoGPを頂点に戴くオンロードスポーツ、もう一つは未舗装のダートトラックを主戦場とするモトクロス。それらを源流とする市販モデルがスーパースポーツでありオフロードモデルである。
しかし、最近ではそれら“既存のスポーツ”を源としながらその型にはまらない新しい解釈で、台頭しつつある流れがある。一つが、スーパースポーツの運動性能とハイパワーを本来の目的であるスピードではなく、トリッキーかつクイックなテクニックを駆使しド派手なアクションライディングに転化するエクストリーム。そしてもう一つが、オンロードタイヤを履いた競技用オフロードバイクで、ターマック(舗装路)とダート(未舗装路)を織り交ぜたコースを、これまたトリッキーかつクイックなテクニックで疾走する新競技スーパーモタード。ともに欧米の“ストリート”で人気に火がついたオルタナティブ・バイク・カルチャーだ。
昨年から相次いでヤマハがリリースしたFZ1とWR250X。ともに“既存のスポーツバイク”でトップレベルのパフォーマンスを発揮する素質を持ちながら、セッティングやスタイルはあくまでストリートを舞台とするトリッキーかつクイックな“オルタナティブ・バイク・カルチャー”を指向する。
汗と太陽が似合う正統派スポーツもいいだろう。だが、都会に暮らす大人にはストリートが似合う“ちょっと不良”なバイクのほうがいい。
YAMAHA FZ1
08年1月に登場したFZ1。スーパースポーツの旗艦YZF-R1(欧州仕様)譲りの軽量コンパクト、高性能な1000ccの水冷4ストローク並列4気筒DOHCエンジンを搭載するネイキッドモデル。06年から先行して導入されていた欧州では、スーパースポーツモデルの備えるパフォーマンスを、市街地等で最適かつ効果的に楽しめるモデルとして人気を得ている。日本導入にあたり、実用域から快適に楽しめるよう専用セッティングが施されている
YAMAHA WR250X
昨年9月にデビューしたWR250X。「オン・オフカテゴリーのYZF-R1の具現化」をコンセプトに掲げ、アグレッシブな“スーパーモタード”の走りと街中の舗装路での軽快な走行性、優れた環境性能、そして新鮮で精悍な外観を実現。フューエルインジェクション採用の新開発250ccエンジンやコンペティションモデルに採用されるアルミフレームなど“本気度”の高い技術も採用しながら都会に似合う精悍なイメージに仕上げている