ファンから一転、発信者へ
日本人が守るベイツの世界
1960年代アメリカ、ライディングジャケットといえばどれもブラックレザー一色という時代に、ヴィヴィッドなカラーデザインでライディングウェアの世界に新風を巻き込んだのが「ベイツ」というブランドだ。その後のレース全盛時代も、ケニー・ロバーツやフレディ・スペンサーなどのトップレーサーに愛され、80年代を代表するアパレルブランドの一つになった。
オーダー制のカスタムブランドであったベイツのウェアが日本でも手に入れられるようになったのは7、8年前のこと。株式会社ストラットの代表でありデザイナーである片根隆二氏が、カリフォルニアの本社に出向き、販売とデザインのライセンス契約を結んだことに遡る。
自身も6輪生活を楽しむ片根氏は、一世を風靡したベイツウェアファンの一人であった。そして、ベイツを発信する立場になった今、世代を問わず着こなしを楽しめるベイツの世界観を守りながらも、過去のリバイバルではないアパレルラインを展開している。「過去に固執するのではなく、時代に合ったものを作ることが今もベイツをトップランナーとして走らせることになる」。そう語る氏は、常にいちバイク乗りの視点をもってデザインを引いている。
コットンやデニムなどレザー以外の生地を使ったテキスタイルモデルも数多くラインナップ。
この春の一着目はベイツで決まり!?
ベイツの世界感が広がるガレージは事務所の1階に設けられた不思議な空間。BMW K1200R、DUCATI 999Sなど代表・片根氏のバイクも並べられ、デザインを引く際にインスピレーションを受ける大事な場所となっている。ショップのようだがあくまでここは事務所
ガレージ内には名レーサー、ランディ・マモラが実際に着用していたレーシングスーツも何気なく飾られている。コーナリング中に外側の足をステップから外すフォームで一世を風靡した「マモラ乗り」。思い出したあなたはバイク好きです
両腕にイエローのBATESワッペンが施されるポップなウェアはこの春のニューモデル。オレンジ、ブラック、レッド、グリーン、サンドの5色が用意され、アウター生地にはウォッシュドコットンが使用される。サイズ:S〜XXL。1万7640円
デザイナーであり、株式会社ストラットの代表を務める片根隆二氏。アメリカの老舗ブランドを日本で発信させるに至るまでには沢山の苦労もあったという。モーターライフを心から愛する彼だからこそ成し得た実績だろう