IMPRESSION by EDITOR in CHIEF
高速クルーズからワインディングまで
オールマイティなクラッチレスバイク 文・堀江史朗 text / HORIE Shiro
足を投げ出した先にあるフットボードと大きく引き寄せられたハンドルバーの組み合わせ。シート高は690mmと低く構えており、ポジションはとてもゆったりとしている。これでクラッチレスなのだから「どうせスクーターだろ?」という意地悪な声が聞こえてきそうなものだが、DN-01は紛れもなく“オートバイ”であった。確かに従来のスポーツモデルとは異なる感覚だが、ニーグリップに必要なタンク(形状のモノ)がセンターに存在するだけで、ライディングの愉しさは飛躍的に大きなものになる。
クラッチレス無段変速は実にスムーズ。左グリップにあるセレクターをDモードにプッシュしてアクセルを捻るだけで、269kgの躯体はスルスルと軽快に加速する。Vツイン680ccは予想以上に力強い。低速では粘りがあり、さらにSモードに入れれば高回転域での吹け上がりも楽しめる。もちろんマニュアル6速モードで自在にシフトすることも可能。PブレーキやABSも完備されており安全性も高い。
HFTとのマッチングを考慮し新開発された水冷4ストロークHonda DN-01VツインOHCエンジン。排気量は必要十分な680cc。低回転域では力強くフラットなトルク特性を発揮し、高回転域ではスムーズな吹け上がりを実現
ステップはバータイプではなく靴を選ばず乗れるフラットなタイプとなる。ブレーキは全車に前・後輪連動ブレーキシステムとABSを組み合わせたコンバインドABSを採用。リアブレーキはもちろんフットタイプとなる
HFTには一般走行をカバーする「Dモード」と、スポーツ走行を可能にする「Sモード」を選択できる。またMT感覚の走行も楽しめる6速マニュアルモードを備える。シフトチェンジは左ハンドルレバーのスイッチで行う
フロントカウル内に収められたメーター類。パネルのデザインは高級感のある液晶とホワイトのLEDを組み合わせ、視認性を向上させている。またメインキーにICチップを内蔵した盗難防止機構であるH・I・S・Sを採用