「価値あるクルマと過ごす愉しさ」を謳うEDGEとしては、4輪プラス2輪の、いわゆる6輪ライフを提唱し続けている。2輪という、ある意味アンバランスな道具を使いこなすことで、4輪ならではの面白さをあらためて感じ取ることができると思ったからだ。
4輪と2輪のカスタマー親和性が高いのは事実だが、いくつかのレイヤーに分かれていることがわかってきた。中でも4輪所有をベースにして、さらに2輪購入を検討しているカスタマーの場合、当然のことながら実用性よりも趣味性で選ぶことが多く、性能もデザインも「エッジが立っている」ことが大前提となっている。
その観点で2輪マーケットの選択肢は豊かだ。ミニバン全盛の4輪市場に対して国内外の2輪メーカーは、魅力的なプロダクト供給をまったく怠っていない。特に走行パフォーマンスに対する提供価格の手頃さは特別であり、これこそが2輪の大きなアドバンテージである。たとえば2000万円以上もする4輪スーパーカーの性能を、わずかその十分の一程度の対価で味わうことが出来る。その価値を、マーケットが正しく理解しているのなら販売台数はもっと増えそうなものだが、どうやらバイクの魅力は速さだけではない。
さて、表紙を飾っているのはビモータDB7。工業製品というより工芸品と称したくなる美しさだ。エンジンはもちろんフレームまでも造形の一つとして取り込んだトータルデザイン。もちろん機能性をプライオリティトップに置いた設計に妥協はなく、ボディパーツにはほぼすべてドライカーボンを、また機関系には削出しや鍛造のアルミパーツを採用して強度と軽量さを両立させているのだ。もちろん走行性能も特級だから、乗っても眺めても至福。これぞ本物のスーパーバイクである。ストックで458万円は高くない。バイクの最高峰ならば当然だ。
この冊子を手に取って興味が深まったら、少し視野を広げてもらいたい。いつものお気に入り以外に、もっとワクワクする一台が見つかるはずだ。














