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1921年に創業した イタリアンの老舗モトグッツィ 空冷90度Vツインエンジンを縦置きに搭載する独自のスタイルを貫きつつ
追求される新たなテイストとは・・・
文・松井 勉 写真・向後一宏 text / MATSUI Tsutomu photos / KOHGO Kazuhiro
伝統と最新、その両方を リバーシブルのように楽しめる
イタリア北部、山麓に広がるコモ湖からほど近くにある、モトグッツィの本社工場は、古い佇まいで静かに自らの歴史を物語っていた。工場に足を踏み入れてみると、オートバイへの思い入れを愛情に換えて作業をする人々の姿が印象的だった。グリーゾ8Vもあの工場で生を受けたのだ。
そもそもグリーゾは05年に新世代エンジン(と、言っても空冷OHV2バルブという伝統は遵守)と、新しい駆動システム、そして新型シャシーに斬新なスタイルを組み合わせて登場したモデルだ。
この8Vは、OHC4バルブヘッドの新型エンジンを搭載したマッシブ版で、出力、トルクは64.kW/7600
rpmから80.8kW/7500rpm、89Nmから108Nmへと増大。合わせてマフラーエンドや、花びら形のブレーキディスクローターの採用で、さりげなく力を主張する。
エンジンを始動するとスムーズさが増し、クランク縦置きのモトグッツィらしい横揺れモーションが穏やかに感じられる。トルク感もよりフラットで引き出しやすくなった。また、シフトアップ時にクラッチを繋ぐタイミングを前ほど計らなくてもよく、スポーティさが増している。ハンドルバーも短くなり、自然なポジションが取りやすくなったのもより身近に感じさせる。
なんだ、個性が弱まったか、と思うのはまだ早い。吸気音と排気音にエンジンの鼓動が重なり合う4000rpmから上、特にトップエンドまでのワイドオープンでは官能的な加速を楽しめる。 グリーゾ1100が徹頭徹尾フラットトルクだったのに対し、明確なパワーバンドを高回転域に隠しているのだ。
つまり、使う回転数と開け方ひとつで、今までのモトグッツィらしい一面と、知らなかった一面、その両方をまるでリバーシブルのように楽しめるのだ。それでいて、田舎の風景からお洒落なカフェまで行くところを選ばないスタイルは、さすが、コモ湖あたりの風景が育んだだけのことはある。
イタリア最古のモーターサイクルメーカー、モトグッツィ。FR車よろしく、クランクシャフトを車体に縦置きした空冷90度Vツインエンジンと、シャフトドライブによる後輪駆動が彼らの伝統。老舗がリリースするネイキッドモデル、グリーゾ8V。ベースとなったグリーゾ1100との違いは、排気量の拡大とOHV2バルブからOHC4バルブへと変更された新世代エンジンの搭載や、ブレーキ、マフラーエンド、ハンドルバーなど多岐にわたる。モトグッツィらしい鼓動とのどかさ。そして高回転での盛り上がりが共存。ドゥカティ・モンスターが切り開いた「ストリートファイター」と呼ばれるカテゴリーに向けた、モトグッツィの解答。それがグリーゾ8Vなのだ。
SPECIFICATIONS
TRANSMISSION:6-SPEED /// LENGTH:2260mm /// WIDTH:830mm ///HEIGHT:1070mm
/// WEIGHT:222kg /// WHEELBASE:---mm
SEAT HEIGHT:800mm /// ENGINE:V2 OHC
DISPLACEMENT:1151cc /// POWER:110ps/7500rpm ///TORQUE:108Nm/6400rpm
PRICE:1,995,000yen
今、世界でBMWのR1200GSが人気だ。オンもオフも得意。長距離も楽勝で苦手がない。以前このセグメントにクオータというモデルを出していたモトグッツィは「ステルビオ」で戻ってきた。舗装路を意識したタイヤサイズ、個性的なルックスが大きな特徴で、77kWと108Nmを生み出すエンジンも、走りを予感させる。6月から9月までしか開通しないアルプスのステルビオ峠から眺める絶景探しをするようなバイクなのである。