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DailyEDGE特別編 My EDGE Car

気になるあの人の“エッジ”な車拝見

マイエッジカー

街で見かけた愉快な(変な?)クルマの話を織り交ぜながら熱く語ってくれたパパイヤさん 原点にあるのはクルマとの一体感、そしてクルマがつなぐ仲間との絆だそうです

PAPAYA Suzuki×PORSCHE 911

パパイヤ鈴木 振付師

自分のリズムを伝えたくなる“ヤンチャ坊主”

「997も悪くないけれど、僕はこの涙目が好きですね。こだわったのはMTであること。本当は黄色いカレラに乗りたかったんだけれど、MTとなると全然出てこなくて。そこで別の色も含めて探し始めたら、最終型のタルガが見つかったんです。見た目もカッコイイし、走行距離もわずか9000km。ショップから写メが届いたときは嬉しくて、その場で『買います!』って言っていました」

探し始めてから約5カ月。昨年11月にようやく念願のポルシェオーナーとなったパパイヤ鈴木さん。ポルシェを選んだ第一の理由はブランドが持つステータス性。「何乗っているの?」「ん?ポルシェだよ」と答える快感。そして後輩ダンサーが「俺も頑張ればポルシェに乗れるんだ」と自分を目標にしてくれれば……という想いもあったという。もちろん子供の頃から夢見たスーパーカーの走りに対する憧れもあった。

「このポルシェには前オーナーが付けたビルシュタインのサスが入っています。高速などのつなぎ目ではクルマがバタついてまるでトラックの荷台にいるみたい。でもコーナリングは最高です。個人的に感じていることですが、どうも最近ポルシェがファミリィカー化しているような気がしてならないんですよね。買い物カーとして使うのもいいけれど、ポルシェに限らずスポーツカーに乗るなら、いたずら好きのヤンチャ坊主でいてほしい。だからMTを選んだというのもありますね」

パパイヤさんがMTにこだわるもうひとつの理由。それはクルマと共有するリズム感が好きだから。シフト操作でリズムを作り出し、クルマがそれに応えてくれる感覚。初めてクルマに乗ってから、何十年もかけて体に染み付いたリズムをミッションに伝えていく。ATは自分の知らないところで勝手に動くから、逆にストレスが溜まるそうだ。 「だからAT車に乗っているときでも自分でシフトのアップダウンをしちゃうんですよ。きっとクルマで移動するというよりも操作することが好きなんでしょうね。一時期BMW735i(E65)に乗っていたのですが、これはシフトレバーすらないでしょう。手持ち無沙汰で意味もなく窓の開け閉めばかりしちゃう。アルピナのエアロに21インチのホイールがものすごくカッコよかったのですが、あっという間に手放してしまいました」

パパイヤさんは911以外にもホンダシティターボUを所有している。これも探すのに苦労した。やっと見つけた白いシティにコブラと同じブルーをペイントした。実はシティはパパイヤさんが19歳で初めて手にしたクルマだった。それから約20年の月日が流れ、もう一度初心に帰ろうと思ったのだという。

「まだポルシェ1年生だから」と姿勢を正して撮影に臨んだパパイヤさん。トレードマークのアフロヘアじゃないのは「天井につっかえて頭がペチャンコになる(笑)」。リアにはGT3ルックのウイングが付いていた。これも前オーナーが付けたものだが気に入っている。「自分では音にこだわりました。iPod用のアナログケーブルをダッシュボード裏に通してサブウーハーも付けています」

「見つけたときは感動しましたよ。クルマ好きからは『えっ?ええ〜!!』って2度見されます(笑)。知らない人はイタリアかフランスの旧車だと思うみたい。なかなかカワイイやつですが、お金がかかるんですよ。もうパーツが残っていないから作らないといけないのでね。『元祖でぶや』の撮影のときに僕と石塚さんとマッスルの3人で乗ったら完全にシャコタンになっちゃって。サスペンションがキューキューと悲鳴を上げるんです」

クルマは不自由があるほうがおもしろい。普通なら30分で着くところを「何があるかわからない」と45分前に家を出る。そして目的地から少し離れた駐車場にクルマを停めて歩いてみる。そんな無駄が好きだという。

「基本的に目立ちたがり屋なんです。今は勇気のあるクルマに乗る人が少ないでしょう。不良っぽいチューニングをしたり変な色を選んだりしない。でも僕は見ただけで誰が乗っているかわかるというのが好き。喫茶店の駐車場にシティが停まっているだけで『パパイヤいるじゃん』ってなる。そんなバレバレの感覚をこれからも楽しんでいきたいですね」

PROFILE
ぱぱいや・すずき/1966年6月29日生まれ(41歳)。17歳でレコードデビュー。21歳までダンサーとして活動、その後振付師に。おやじダンサーズとしての活動のほか、振付師・俳優・作詞/作曲、アレンジャー、マニピュレーター、プロデューサーとして幅広く活躍。現在は『元祖でぶや』(テレビ東京系/毎週火曜19:54〜)にレギュラー出演中。3月からコンサート『パパイヤ鈴木VSアルベルト・シロマ with おやじダンサーズ爆笑!踊る歌謡ラテンナイト 〜僕達の昭和平成歌謡史〜』(詳細はHPへ)がスタート
文・高橋 満 写真・川田洋司
text / TAKAHASHI Mitsuru photos / KAWADA Yoji