高性能イタリアンサラブレッドを
自分好みのファッションで乗る
東京、渋谷。六本木通り沿いに面したモトコルセ・ショールームに、“見慣れない”デザインのバイクが飾られている。その正体は、イタリアの名門、MVアグスタのブルターレ。同じくイタリアの異端児的存在のブランド、ビモータのDB6デリリオ。
この2モデル、“イタ車通”の間にはその名が知れ渡っているモトコルセが“プレステージ・ネイキッド”としてプッシュしているのだという。そこで同社代表の近藤氏に、その理由を聞いた。
「例えばフェラーリやランボルギーニが憧れの存在としての地位を確立している背景には、もちろん格好良さもありますが、クルマとして、機械としての性能がしっかりしている、というベースがあると思います。オートバイも同様に機械ですから、街中でもワインディングでも、また高速道路やサーキットでも、様々なシチュエーションでオートバイとしての楽しさを発揮できる基本的な性能が必要だと考えます。ブルターレとデリリオは、まずその基本的な性能がちゃんとしているんです」。近藤氏は続ける。「レザースーツなど“頑張っちゃっている服装”が似合うフルカウルのスポーツもいいですが、大人ですから自分のライフスタイルやファッションとしてちゃんと馴染むかどうかも、オートバイを選ぶときには重要になってくる。ネイキッドなら安全性さえ配慮できれば普段通りのファッションでも、パッと乗れるんです。本国イタリアでは、例えばMVアグスタのフルカウルモデル、F4よりブルターレのほうが断然売れているということも我々の提案を裏付けていると思っています」
オートバイとしての基本性能とファッションに対する柔軟性。この2つのファクターだけでは、あえて“プレステージ”を冠する必要は無いだろう。
「MVアグスタとビモータが他と違うのは、世界選手権での優勝など栄光を背負ったイタリアの名門ブランドという血統。スクーターや安いエントリーモデルなど市場に媚びたモデルを一切作らず、現在でもクラフトマンシップにこだわり続けています。今、世界でクロモリのパイプを使っているメーカーはこの2社だけでしょう。量産車とは比べものにならないほど高いクオリティが魅力です」
速い、楽しい、だけではなく、乗っていてオシャレであること、加えて高い希少性とブランド力で所有する満足感も高められる。プレステージネイキッド。それはある意味、市販車で手に入れられるオートバイの、究極かつ手堅い選択なのかもしれない。
MV AGUSTA BRUTALE 910SC
F4と同様のシャシーに、トルクフルな910ccエンジンを搭載する910S。これをベースに、過度なチューニングを避けユーティリティを高めることにより、操る楽しさを再構築したモトコルセのコンプリートモデルが910SCだ。ブレーキはイタリアのブレーキディスク専門メーカー、アルト社製を採用。シート表皮には高級車でお馴染みのアルカンタラを用い、さらなる高級感を演出。価格はベースとなる910Sの19万5500円高の218万円
bimota DB6 C-1080
70年代に誕生したビモータは、他社のエンジンを使用しその魅力を最大限に引き出す車体作りで有名。「宝石のようなモーターサイクル」と例えられる。写真のDB6
C-1080は、ドゥカティ製1078ccL型ツインを積む同社のネイキッドDB6-1100デリリオをベースに、オリジナルシートやチタンエグゾースト、マルケジーニ製ホイールを組み入れたモトコルセのコンプリートモデル。価格はベース車の33万6000円高となる315万円