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専用設計の高回転型エンジンを与えられたスポーツスターとハーレー=空冷という常識を打ち破り
革新的な水冷エンジンを搭載するVRSC ハーレーが解釈する
“運動性能”を具現化した この2ファミリーの「進化」と「革命」に注目する
文・松井 勉 写真・向後一宏 text / MATSUI Tsutomu photos / KOHGO Kazuhiro
SPORTSTER FAMILY XR1200
1957年。従来のハーレーには希薄だった“軽快さ”と“スポーティさ”を獲得し誕生したスポーツスター。スイングアームや高回転型エンジンの採用で高められた運動性能は、ハーレーのフィールドを未舗装路まで広げた。その象徴が70年に登場したXR750。ダートトラックレースで数々の栄光を獲得した伝説のモデルだ。それから30年・・・進化を遂げた伝説が再び我々の元に返ってきた。
VRSC FAMILY VRSCF V-ROD MUSCLE
2002年。多くのハーレー乗りがこの年を「革命の年」として記憶する出来事が起こった。ハーレー史上初となる水冷エンジン、その名もレボリューション(革命)を搭載するV-RODが誕生したのだ。ラジエターやフュエルインジェクション、DOHCの採用で一気に近代化されたエンジンは、従来のツーリング性能に爆発的な瞬発力も加味した。そして09年シーズン、誰をも振り向かせるインパクトと共にV-RODマッスルが登場した。
「クレイコート」のオーバルトラックを反時計回りに周回するモータースポーツ、ダートトラック。想像を絶する速度でのドリフトコントロールで、減速、旋回、そしてパワースライドで立ち上がる。乗り手に究極のコントロールセンスを要求する競技だ。事実、70年代後半以降、2輪界のF1、世界グランプリは「ダートラ」出身者が大活躍した。ハーレーはこのモータースポーツに向け38年前からXR750を供給し、その末裔は今でも暴れ回っている。そんな歴史を下敷きにデザインされたXR1200は、シャシーとエンジンを専用チューンで鍛え上げている。ヨーロッパからの要望でミルウォーキーが作り上げたい、わばドーピング済みスポーツスターなのである。
SPECIFICATIONS
TRANSMISSION:5-SPEED///LENGTH:2195mm///
WIDTH:930mm ///HEIGHT:1150mm///
WEIGHT:250kg///WHEELBASE:1515mm SEAT HEIGHT:742mm///ENGINE:V2
OHV///
DISPLACEMENT:1202cc POWER:---ps/---rpm///TORQUE:91Nm/3500rpm
TIRES:F:120/70ZR18 R:180/55ZR17///
PRICE:1,475,000yen
2002年、ハーレーダビッドソンが21世紀を見据え投入した新世代モデル、Vロッド。実はこのマシン、AMAスーパーバイクレースを戦ったVR1000の心臓をベースに、ハーレーでは初となる水冷DOHC4化したエンジンを搭載する。水圧を利用したフレーム加工や燃料タンクをシート下にレイアウトするなど、斬新なアイデアが数多く取り入れられているのも特徴。08年モデルから排気量が1130ccから1250ccに拡大された。さらにABSやシフトダウン時にリアタイヤのスキッドを抑える機構を備えたクラッチなども採用。そして今回、それらの機構に新設計のボディパネルや短く切り上げたリアフェンダーをワイルドに組み合わせて登場したのがマッスルだ。
SPECIFICATIONS
TRANSMISSION:6-SPEED///LENGTH:2410mm
WIDTH:950mm///HEIGHT:1130mm///
WEIGHT:307kg///WHEELBASE:1700mm
SEAT HEIGHT:640mm///ENGINE:V2 OHV///DISPLACEMENT:1246cc
POWER:---ps/---rpm///TORQUE:104Nm/7000rpm
TIRES:F:120/70ZR19 R:240/40R18///PRICE: 2,099,000yen