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軽量&ハイパワーを実現したポルシェのミッドシップ・オープンスポーツカー。
右ハンドル&ATの設定も魅力
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ポルシェ ボクスター モデル概要

ドイツ 生産期間:1996~2004年
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ポルシェ ボクスター
ポルシェ ボクスター フロントスタイル ポルシェ ボクスター リアスタイル

電動トップのボディに水平対向エンジンを搭載

 ポルシェのエントリーモデルとして人気を博したボクスターは、アメリカ市場でのコンパクトオープンスポーツ人気の盛り上がりに呼応して投入された。同社の996型911からフロントセクションを流用し、新車価格は500万円台からという低価格を実現。ちなみに車名の「ボクスター」は、水平対向エンジンの愛称「ボクサー」と、オープンボディの通称「ロードスター」を組合わせたもの。
 ボクスターの全長は4320mmと、メルセデス・ベンツのSLKや、BMWのZ4よりも200~300mmほどボディが長い。一方で車重は1200kg台と、SLKやZ4よりも50~100kg程度軽い。
 ボディは電動ソフトトップをもつ2シーター1種類で、グレードはベーシックモデルと、大排気量エンジンを積むボクスターSの2系統。左ハンドル仕様がメインだが、AT車は右ハンドル仕様も選択可能だ。
ポルシェ ボクスター

ポルシェ ボクスターのメカニズム

MRレイアウトの採用で本格的な走行性能を実現
 ポルシェといえばRR(リアエンジン・リアドライブ)が有名だが、ボクスターはMR(ミッドシップ)を採用する。
 エンジンは伝統の水平対向6気筒で、排気量は2.5L、2.7L、3.2Lの3種類。それぞれ本体は同じで、ボア(シリンダーの直径)のみ異なっている。ちなみに最高出力は、2.5Lが204ps。2.7Lと3.2Lは2003年モデルから出力が向上しており、2.7Lの最高出力は220psから228psへ、3.2Lは252psから260psへと、それぞれ8psずつパワーアップしている。
 トランスミッションはMTに加え、手動変速モード付きでMT感覚のシフト操作が可能なティプトロニック5ATを全車に用意。MTはボクスターが5速、ボクスターSが6速となる。
 サスペンションは、前後マクファーソンストラットの4輪独立懸架。ボクスターSのブレーキは強化型で、キャリパーが赤く塗装されているのが特徴だ。
ポルシェ ボクスター エアバッグシステム
←デュアルエアバッグを装備。走行安定性を高めるPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)は2001年以降に採用

ポルシェ ボクスターのインテリア&エクステリア

911譲りのデザインにさりげなく個性をプラス
 ボクスターは丸みを帯びたフォルムをはじめとして、911と非常によく似たエクステリアデザインをもつ。フロントフェンダーからヘッドランプにかけて嶺を作り、ボンネットを滑らかに落とし込んだフロントマスク。さらに上下2分割のリアコンビネーションランプなどは、911の派生モデルと言わんばかりのデザインだ。逆に911と微妙に違っているのは、サイドとリアの形状。ボクスターはリアフェンダーの手前にエアインテークを備えているほか、マフラーはセンター出し(911は左右2本出し)となっている。
 ダッシュボードは911そのもので、インパネのセンターには大径のタコメーターが収まる。2DINスペースがあるため、ナビの取付けも可能だ。
 トランクは前後にあり、2人分の小旅行程度の荷物が収納できる。ただし、フロントはラジエターの、リアはエンジンの影響で、熱がこもりやすい。
ポルシェ ボクスター インテリア ←オートエアコン、シートヒーターなどは全車標準装備。チルト&テレスコピック付きステアリングや電動パワーシートなども採用
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徹底研究-ポルシェ ボクスター

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